火災保険の相場はいくら?新潟県の戸建て・マンションで検証|保険相談・見直しは保険物語

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火災保険の相場はいくら?新潟県の戸建て・マンションで検証

執筆日:2021年12月30日 著者:木山武治 FP2級

保険ショップで働いていると、「火災保険に入りたいんだけど、だいたいいくら?」という質問をされる方がとても多いです。でも、火災保険の保険料は建物の構造や占有面積、補償内容など様々な要因で異なります。「だいたいいくら」「相場はいくら」ということは言うことができません。

ただし、店頭でも多くの方からこのような質問をいただくことからみなさん気になるところなのだと思います。

ということで、この記事ではモデルケースを使って火災保険の保険料の例をお伝えしていきます。また、必要な保障をきちんと備えながら、保険料を安くするコツについてもお伝えしていきます。

※私は新潟勤務のため、新潟にお住まいの方に向けた情報となります。

この記事を読んでほしい人

  • 新潟にお住まいの方
  • 火災保険の加入を検討されている方
  • 加入している火災保険の保険料が周りと比べて高いのか安いのか気になる方
  • 火災保険の保険料を少しでも抑える方法が知りたい方

【目次】

1.火災保険 保険料例 戸建て

新潟県で戸建て住宅にお住まいの方が火災保険に加入する場合の保険料目安について、下記の試算条件で事例を見ていきたいと思います。

試算条件

  • 保険会社: 損保ジャパン
  • 100平米
  • 木造
  • 建築年月 2021年10月
  • H構造(木造)
  • 保険金額 建物: 1,820万円、家財: 1,000万円
     ※自己負担額3万円
  • 保険料払い方: 一括払い

※保険期間1年、5年、10年、補償内容の異なる3パターン(下記表参照)で試算

スリム(Ⅱ型) ベーシック(Ⅰ型)
水災なし
ベーシック(Ⅰ型)
火災
落雷
破裂・爆発
風災、雹災、雪災
水災
× ×
建物外部からの物体の落下・飛来・衝突など
×
漏水による水濡れ
×
騒擾・集団行動に伴う暴力
行為
×
盗難による盗取・損傷・汚損
×
不測かつ突発的な事故
×

※全プラン共通で自動的にセットされる補償: 地震火災費用保険金、凍結水道管修理費用保険金、損害防止費用

a.スリム(Ⅱ型)
保険期間 建物 家財 合計 1年換算
1年 27,210円 6,480円 33,690円 33,690円
5年 119,740円 28,500円 148,240円 29,648円
10年 232,690円 55,390円 288,080円 28,808円
b.ベーシック(Ⅰ型)水災なし
保険期間 建物 家財 合計 1年換算
1年 30,450円 7,870円 38,320円 38,320円
5年 133,930円 34,640円 168,570円 33,714円
10年 260,260円 67,310円 327,570円 32,757円
c.ベーシック(Ⅰ型)
保険期間 建物 家財 合計 1年換算
1年 41,910円 15,490円 57,400円 57,400円
5年 184,420円 68,140円 252,560円 50,512円
10年 358,340円 132,420円 490,760円 49,076円

注目ポイント

  • 保険期間1年、5年、10年を比べると保険期間を長期にすることで1年換算の保険料は低くなる。
  • ベーシック(Ⅰ型)水災なしとベーシック(Ⅰ型)を比べると水災ありのベーシック(Ⅰ型)にすると保険料が約1.5倍になっている。

2.火災保険 保険料例 マンションの場合

試算条件

  • 保険会社: 損保ジャパン
  • 100平米
  • 鉄筋コンクリート
  • 建築年月 2021年10月
  • M構造
  • 保険金額 建物: 1,820万円、家財: 1,000万円
     ※自己負担額3万円
  • 保険料払い方: 一括払い
a.スリム(Ⅱ型)
保険期間 建物 家財 合計 1年換算
1年 3,820円 3,190円 7,010円 7,010円
5年 16,800円 14,020円 30,820円 6,064円
10年 32,630円 27,250円 59,880円 5,988円
b.ベーシック(Ⅰ型)水災なし
保険期間 建物 家財 合計 1年換算
1年 5,420円 4,210円 9,630円 9,630円
5年 23,840円 18,510円 42,350円 8,470円
10年 46,310円 35,970円 82,280円 8,228円
c.ベーシック(Ⅰ型)
保険期間 建物 家財 合計 1年換算
1年 7,470円 8,020円 15,490円 15,490円
5年 32,830円 35,290円 68,120円 13,624円
10年 63,800円 68,580円 132,380円 12,238円

注目ポイント

  • 保険期間1年、5年、10年を比べると保険期間を長期にすることで1年換算の保険料は低くなる。
  • ベーシック(Ⅰ型)水災なしとベーシック(Ⅰ型)を比べると水災ありのベーシック(Ⅰ型)にすると保険料が約1.5倍になっている。

上記の事例では、戸建て住宅とマンションではマンションの方が保険料は低い傾向ですが、保険期間を長期にすることで1年間換算の保険料が低くなったり、水災補償の有無で保険料が大きく異なる点についてはどちらも同じ傾向でした。

3.火災保険保険料はどのように決まる?

火災保険の保険料は主に次の要素で決まります。

  • 構造
  • 所在地
  • 築年数
  • 補償内容
  • 保険金額
  • 保険期間
  • 保険会社

この中で、加入するときに契約者が任意に選んだり・決めたりできるのが「補償内容と保険金額と保険期間と保険会社」です。ここをきちんと考えることで、必要な補償に備えながら、保険料を抑えられる可能性があります。

4.保険料を抑えるコツ

a.火災保険の補償内容をきちんと知る

火災保険の補償内容は火災事故だけだと思われている方も多いと思いますが、プランによっては以下の内容も補償の対象になります。

補償内容 事故例
落雷
落雷により屋根に穴があいた。落雷により家電製品が壊れた。
破裂・爆発
ガス漏れにより爆発し、建物のガラスや食器などの家財が割れた。
風災、雹災、雪災
台風で屋根が壊れ、建物や家財が損害を受けた。
水災
台風による洪水や土砂崩れにより床上浸水し、建物や家財が損害を受けた。
建物外部からの物体の落下・飛来・衝突など
自動車が飛び込み、塀や家財が壊れた。
漏水による水濡れ
給排水管からの水漏れで室内や家財が水浸しになった。
騒擾・集団行動に伴う暴力行為
近所で暴動があり塀や家財が壊れた。
盗難による盗取・損傷・汚損
泥棒が侵入した際に窓ガラスが壊れた。テレビなどの家電製品が盗まれた。
不測かつ突発的な事故
家具をぶつけてドアを壊してしまった。液晶テレビをテレビ台から誤って落としてしまった。

損保ジャパン「THE すまいの保険」パンフレットより抜粋

https://www.sompo-japan.co.jp/-/media/SJNK/files/kinsurance/habitation/sumai/sumai2101.pdf?la=ja-JP

火災だけでなく、自然災害や突発的な事故を起因とするものなど火災保険の補償の内容は多岐にわたります。まずは、自分の家の周りの自然災害リスクを知り、どんな保証が必要なのかを知るべきです。

b.自宅周辺の自然災害リスクを知る

損保ジャパン「THE すまいのハザードマップ」画像イメージ

市町村単位で発行されているハザードマップを持っている人は多いと思います。しかし、同じ市内であっても水災・土砂災害など自然発生のリスクが異なる場合があります。

上記画像は損保ジャパンが提供する「THE すまいのハザードマップ」の画像イメージで、自宅周辺の自然災害リスクを知ることができます。

また、自宅周辺の災害や事故事例の写真や、支払保険金の事例、避難施設情報やおすすめの補償内容も見ることができます。

こういったサービスを活用し、自宅周辺の自然災害リスクを知り、それを元に火災保険の補償内容を選ぶことで無駄のなく、きちんとリスクに備えることができます。

特に水害の補償を付けるか・付けないかで保険料が大きく変わってきます。自宅周辺の水害リスクをきちんと把握して補償内容を決めていきましょう。

「THE すまいのハザードマップ」について

https://www.sompo-japan.co.jp/-/media/SJNK/files/news/2017/20180308_1.pdf?la=ja-JP

c.保険期間を長期にする

火災保険は保険期間を長期にすることで割引が適用されます。
本記事内の保険料例だと保険期間5年と10年ではあまり差がないのですが、
1年と5年では5年にした方が1年換算の保険料が下がる傾向があります。

ですから、保険料を抑えたい方であれば5年や10年の長期契約をするとよいでしょう。

d.複数社で見積もりをして補償内容・保険料を比べる

火災保険の保険料はどこも一緒と思われている方が多いのですが、実際には保険会社によって異なります(地震保険の保険料については、各社一律です)。

また、適用できる割引についても保険会社によって異なります。

そのため、複数の保険会社から見積もりを取ってみることをおすすめします。

まとめ

  • 火災保険の保険料は建物の構造や補償内容など様々な条件で変わる
  • 契約期間を5年以上にすると保健機関の1年の契約より保険料が抑えられる
  • 水災ありと水災なしで保険料は大きく変わってくる
  • 保険料を抑えるためには、次のことが大事
    1. ① 補償内容を知る
    2. ② 自宅周辺のリスクを知ったうえで補償を選ぶ
    3. ③ 複数社で見積もりをして比べてみる

この記事は、掲載日(2021年12月30日)時点の内容で作成しており、現在の内容と異なる場合があります。また火災保険の概要を説明したものであり、実際のご加入にあたっては、加入される保険会社のパンフレット、重要事項等説明書等をご覧いただくか、弊社または保険会社までお問い合わせ下さい。また、ご契約の際は必ず重要事項等説明書をご確認下さい。

著者情報

木山 武治 保険物語イオン新潟青山店所属

国内大手生命保険会社、保険代理店勤務ののち、2007年に保険物語に入社。
約30年間、保険提案業務に携わる。

<資格>
ファイナンシャル・プランニング技能士2級

生命保険

  • 一般課程
  • 専門課程「ライフ・コンサルタント」
  • 変額保険販売資格取得
  • 応用課程「シニア・ライフ・コンサルタント」
  • 大学課程「トータル・ライフ・コンサルタント」


損害保険

  • 損保一般試験(基礎単位、自動車保険単位、火災保険単位、損害疾病保険単位)

承認版SJ21-11399